王女メディア 人吉球磨市民劇場6月例会

みゅう

2012年06月15日 12:41

人吉市民劇場6月例会は、今年一番のお楽しみ
平幹二郎主演 「王女メディア」でした。



あらすじは、妻子を捨てその国の王女と結婚しようとする夫に復讐するため、
王女とその父親を殺し、2人の息子を自らの手にかけるメディア。
女の恐ろしさを目の当たりにする、ギリシャ悲劇です。

「男が女性を演じる場合、女性の強さや醜さも遠慮なく、批判的に出せる」と、平さんもおしゃってるように、
地声で演じ、動きも女形の動きではありません。

だからこそ、女の情念の恐ろしさ、哀れさ、浅ましさが感じられる舞台でした。
御年78歳とは思えない朗々とした響き。
無残な子殺しの場面も、浄瑠璃のを見ているようで(子供は人形だったし)

母であるよりも、女としての自分の信念を貫いた、メディア
(もともと、夫のために実の弟を殺し国を捨て、夫の敵をその娘たちによって殺させると言う女性ですが)

「女って怖いね」と言う、息子のつぶやきに
「こんな女と出会わずに生きて欲しい」と、切に願う母でした。

人吉・球磨では珍しく、スタンディングオベーション(総立ちとはいきませんでしたが…)となりました。
恥ずかしがり屋が多い地方なので、めずらし~と、びっくり(ё_ё)

感動したら、思い切りすスタンディングで拍手しましょう(^▽^)/

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